[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

1913年(大正2年)東京帝國大學工科大學-和文英譯

(a) 君は一体何科を志望したのだ。
(b) 競争試験はどうも閉口だねー。
(c) 試験後の休暇はどうして暮す積りか。
(d) T.Y.K式無線電話は昨年来東京横浜間で試験中であったが距離四十哩以内ならば大丈夫だったと云ふことが分かったので公衆用に供することになつたさうだ。

TYK式無線電話は1912年に開発された世界発の実用無線方式で、逓信省電気試験所と合資会社石杉社によって発明されたそうです。TYK式とは鳥潟右一、横山英太郎、北村政次郎の頭文字です。3人の所属については、鳥潟右一については電気試験所で間違いなさそうですが、残り2人は電気試験所なのか石杉社なのか良くわかりませんでした。

なお、逓信省電気試験所は弱電系は現在の国立研究開発法人情報通信研究機構やNTTに、強電系は現在の国立研究開発法人産業技術総合研究所になっています。また、石杉社は共立電気を経て現在のアンリツになっています。

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