[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

1965年(昭和40年)東京大学-数学(文科)

2020.09.28記

[1] ある都市でA,B,C 三種類の新聞が発行されている.その都市の世帯で

A を購読しているものの割合は69%,
B を購読しているものの割合は46%,
C だけを購読しているものの割合は3 %,
B,C の両方を購読しているものの割合は21%,
A,C の少なくとも一方を購読しているものの割合は88%,
B,C の少なくとも一方を購読しているものの割合は50%,
A,B,C のうちどれか一種類だけを購読しているものの割合は61%

である.このとき
(1) A だけを購読しているものの割合,
(2) B だけを購読しているものの割合,
(3) A,B,Cすべてを購読しているものの割合,
(4) A,B,Cのどれも購読していないものの割合
を求めよ.

[2] A,B,Cを3つの山頂とする。Aから見ると,Cは真北より東10°の方向にあって仰角15°であり,Bから見ると,C は真北より西20°の方向にあって仰角30°である.また,BからAを見る仰角は30°である.A,Bの高さがそれぞれ海抜1600 m,1210 mであるとすれば,Cの高さは海抜何メートルか.\sqrt{3}=1.732 として計算し,1 m 未満は四捨五入せよ.

[3] 直線 l は双曲線 xy=1 の第一象限にある部分に接し,lx 軸との交点のx座標は2より小さくないとする.この条件のもとでl が変動するとき,四直線ly=0x=1およびx2で囲まれる部分の面積の最大値を求めよ.

[4] 右図において\rm ACB は長さ2の線分\rm ABを直径とし,\rm Oを中心とする半円周,\rm P\rm ABに垂直な半径\rm OC 上の動点とする.
k を正の定数とし,線分\rm POk:1に内分する点\rm Qを通って\rm ABに平行な弦を\rm RSとすれば,\rm Pをどこにとったとき四辺形\rm ROSP の面積が最大になるか.

[5] 右の図のように,一平面上に半径の長さ1の円\rm Oと一辺の長さ4の正三角形\rm ABCがある。点\rm Pは円内の任意の点を動き,点\rm Qは正三角形の周上を動くとする。このとき線分\rm PQ の中点\rm R の動きうる範囲を図示し,その面積を求めよ。

1965年(昭和40年)東京大学-数学(文科)[1] - [別館]球面倶楽部零八式markIISR
1965年(昭和40年)東京大学-数学(文科)[2] - [別館]球面倶楽部零八式markIISR
1965年(昭和40年)東京大学-数学(文科)[3] - [別館]球面倶楽部零八式markIISR
1965年(昭和40年)東京大学-数学(文科)[4] - [別館]球面倶楽部零八式markIISR
1965年(昭和40年)東京大学-数学(文科)[5] - [別館]球面倶楽部零八式markIISR