[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

1922年(大正11年)東京帝國大學工學部物理學

[1] 水分を多量に含む岩石あり、その一立方米は2200瓩の重量を有す。その中、岩石のみは1800瓩、水分のみは400瓩なり。今直經10米高さ15米なる岩石圓柱を攝氏10度より零下15度まで低下せしむるには幾許の熱量を抽出すべきか。(但し比熱は、岩石0.2,水1,氷0.5にして此の温度の間は一定なるものとす。)

[2] 床に垂直なる壁によせかけたる棒あり、それの平衡の位置及棒と床とのなす角の範圍を求めよ。但し棒は床と壁に垂直なる平面内にあるものとす。

[3] 波源と觀測者との相對運動によつて觀測者に達する波數に差違ありと言ふ。その理由如何。
(a) 波源が觀測者に近づく場合。
(b) 觀測者が波源に近づく場合。

[4] 次の意義を説明せよ。
A. 熱起電力。
B. ペルチル効果。
C. トムソン効果。

[4] B. おそらく Peltier effect のこと。