[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

2011年(平成23年)東京大学後期-総合科目II[2]B

[2] この問題では,割合や確率に関係したことがらについて考える.

B
発電所から,いくつかの町に電気を送る送電網について考える.各地点を結ぶ送 電線は,場合によっては何らかの理由により切断され,電気を送れなくなることも ある.

(B-1) 図2のように,地点 O に発電所があり,A,B に町がある.送電網は数学的に単純化して考えて図2のように6本の送電線からなるとする.(図の1本の線分が1本の送電線を表す.)各送電線は,それぞれ独立に,電気を通す確率が p,切断され電気を通さない確率が q であるとする.ただし,p,q\gt 0p+q=1である.このとき,発電所 O から送電して町Aに電気が通じる確率を \alpha,町 A と町 B の両方に電気が通じる確率を \beta とおく.\alphapq を用いて表せ.(\beta を求める必要はない.)

図2

(B-2) 今度は,図2の送電網を3つ組み合わせて得られる図3のような送電網を考える.このとき,発電所 O から送電して町Cに電気が通じる確率を,(B-1)で定義した \alpha\beta を用いて表せ.

図3


2021.02.15記

[解答]