[1] 自然科学などに数学的方法を適用しようとするとき,しばしば直接に自然現象を扱うのではなく,近似した量を取り扱うことが必要になる.また,方程式の解を直接求めるのが難しいときには,解の形を予想して解いてみる,発見的方法が重要になる.
B
図1のように,ひもで結ばれた点 が振動する様子を考察する.時間のパラメータを
として,それぞれの点を
平面に図示し,時刻
における点
の座標が
で与えられるとしよう.ここで,ある自然数 に対して,すべての
について
……(1)
が成り立つと仮定する.
このとき, とおくと,
,
はある正の定数
について,近似的に
……(2)
をみたす.
ここで,
とおいて, が条件(1),(2)をみたすように
,
を求めることを考える.ただし,
は
にはよらない
の関数であり,つねに値
をとる定数関数ではないとする.
図1(略)
(B-1) 条件(1)がみたされるような の値をすべて求め,
を用いて表せ.ただし,
とする.
(B-2) が式(2)をみたすとき,
……(3)
が成り立つことを示せ.
(B-3) とおき,これが式(3)をみたすとき,定数
を
,
を用いて表せ.また,
の周期が最も短くなるような
の値を
を用いて表せ.
2021.02.14記
連成振動
[解答]
(B-1) が任意の整数
について成立するような
が存在する条件を考える.
であるから,
となるので,
が
の整数倍,つまり
(B-2) (2)より
となり,
(B-3) (B-2)より であり,周期が最短のときは
が最大となるので
が最大になるとき.
(i) が偶数のとき,
のときで
(ii) が奇数のとき,
のときで