[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

1916年(大正5年)東京帝國大學農科大學実科-代數學

[1] mノ如何ナル値ニ對シテ,
x^2-2(1+3m)x+7(3+2m)=0
ハ等根ヲ有スルヤ。

[2] x^2-40x^3+30x+16x^4+9平方根ヲ求メヨ。

[3] \dfrac{1}{10.24}ノ對數ヲ求メヨ。(但シ\log 2=0.301)

[4](1)初項3,公比\dfrac{1}{2}ナル無限級數ノ和ヲ求メヨ。

(2) 初項3,公差\dfrac{1}{2}ナル級數ノ十三項ノ和ヲ求メヨ。


2020.03.09記

[1] 判別式からm=2または-\dfrac{10}{9}

[2] 最高次である4次の係数から
(4x^2+px+q)^2=16x^4+8px^3\cdotsとなり、p=-5となり、
(4x^2-5x+q)^2=16x^4-40x^3+(25+8q)x^2-10qx+q^2からq=-3
(定数項の比較だけでは、q=\pm 3と絞れないことに注意)

よって4x^2-5x-3

[3] \log\dfrac{1}{10.24}=-\log 10.24=2-\log 1024=2-10\log 2=2-3.01=-1.01

[4] (1) 6,(2) 78