2023.12.20記
[4] 複素数平面上に 点, がある.ただし, は虚数単位である.複素数 に対し で表される点 を考える.以下の問に答えよ.
(1) ,, のときの をそれぞれ計算せよ.
(2) 実数 に対し とする. について, の実部を求め,さらに を求めよ.
(3) と原点を結んでできる線分 を考える. が線分 上を動くとき,線分 が通過する範囲を図示し,その面積を求めよ.
本問のテーマ
一次分数変換(メビウス変換)の円々対応
2023.12.20記
正確には,反転して原点中心に3倍拡大して複素共役をとったもの.
(2) の は直線 でそれを 倍するので直線ABを原点中心 回転 倍拡大した となる.
とおくと, は , の中点となっているので,直線 の像は を直径とする円,つまり中心が の円となる.これを気付かせるために を計算させ,その結果が定数となることから円に気付かせるという訳である.
[解答]
(1) のとき ,
のとき ,
のとき
である.
(1) のとき ,
のとき ,
のとき
である.
(2) により
(3) より
となるので線分 の像は円 の第4象限(および軸)の部分となる.
よって線分 の通過範囲は円 の周または内部の第4象限(および軸)の部分となる(図示略).
よってその面積は半円と直角3角形の面積に分割して