[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

1950年(昭和25年)東京大学(新制)-数学(幾何)[3]

[3] 次の事柄は成り立つか,成り立つときは,番號の前の□の中に○印をつけよ.そうでないときには,番號の前の□の中に×印をつけてその成り立たないことを示す圖をえがけ.

□ (1) 外角の和が4直角である凸多角形は四角形である.

□ (2) 對應する二邊と一角の等しい二つの鋭角三角形は互に合同である.

□ (3) 半徑の等しい圓においては,長さの等しい弦の上に立つ圓周角は相等しい.

□ (4) 三角形を作る三直線から等距離にある點は,この平面上に四つある.

2024.11.04記

[解答]
(1) ×(任意の凸多角形の外角の和は4直角である)

(2) ○

(3) ×(直径でない弦に対応する優弧と劣弧の円周角は異なる)

(4) ○(内心と3つの傍心の合計4つ)

(2) については,一般に対応する2辺と1角が等しい三角形が2通り作られる場合は,鋭角三角形と鈍角三角形となる.

よって鋭角三角形に限れば合同となる.