[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

1950年(昭和25年)東京大学(新制)-数学(解析II)[5]

[5] 曲線 y=\sin x0\leqq x\leqq \pi,を x 軸のまわりに一回轉してできる立體の體積を求む.

2024.11.04記

[解答]
\displaystyle\int_0^{\pi} \pi \sin^2 x dx=\displaystyle\int_0^{\pi} \dfrac{\pi}{2} (1-\cos 2x) dx=\dfrac{\pi}{2} \left[ x-\dfrac{\sin 2x}{2}\right]_0^{\pi}=\dfrac{\pi^2}{2}

[大人の解答]
曲線 y=\sin x0\leqq x\leqq \pix 軸で囲まれた図形の重心は \left(\dfrac{\pi}{2},\dfrac{\pi}{8}\right) だから,パップス・ギュルダンの定理により 2\pi\cdot\dfrac{\pi}{8}\cdot 2=\dfrac{\pi^2}{2} となる.