[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

1951年(昭和26年)東京大学-数学(一般数学)[2]

[2] 12時間のうちに時計の長針と短針が直角になる時刻はどのように分布しているか。

2020.03.14記
どこまで答えるのか難しい問題。某問題集には22回としか書いてなかった。

時計の長針から短針まで測った符号付き角度が180度ずれるのにかかる時間は \dfrac{6}{11}時間毎である。12時から測って最初に直角となるのは、90度ずれるときだから \dfrac{3}{11}時(12時16分頃)である。
12時になる前に最後に直角となるのは12時の\dfrac{3}{11}時間前の、11時44分頃である。

よって,12時16分頃から、\dfrac{6}{11} 時間毎に長針と短針のなす角度は直角となる時刻が分布しており、最後11時44分頃に22回目の直角となる。

おそらく、どのように分布しているかという問なので、\dfrac{6}{11} 時間毎というのが述べられていない場合はかなり減点されるだろう。