[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

1953年(昭和28年)東京大学-数学(解析I)[1]

[1] 点 \rm A(2,\, 3)\rm B (0,\,0)\rm C (3,0) を頂点とする三角形がある.底辺 \rm BC 上の一点 \rm P (x,\,0) を通り \rm BC に垂直な直線でこの三角形を二つの部分に分けるとき,頂点 \rm B の側にある部分の面積を x函数とみなすことができる.それはどんな函数であるか.またそのグラフをえがけ.

2024.09.23記

[解答]
考える面積を f(x) とし,点 \rm P (x,\,0) を通り \rm BC に垂直な直線と折れ線 \rm BAC との交点を \rm Q とする.

(1) 0\leqq x\leqq 2 のとき:\mbox{Q}\left(x,\dfrac{3}{2}x\right) であるから
f(x)=\dfrac{3}{4}x^2
である.

(2) 2\leqq x\leqq 3 のとき:\mbox{Q}(x,3(3-x)) であるから
f(x)=\dfrac{9}{2}-\dfrac{3}{2}(3-x)^2=-\dfrac{3}{2}x^2+9x-9
である.

(グラフは省略)