[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

1964年(昭和39年)東京大学-数学(理科)

2022.04.23記

[1] abc を相異なる数,xyz連立方程式
x+ay+a^2z=a^3, \quad x+by+b^2z=b^3, \quad x+cy+c^2z=c^3
の根とするとき,a^3+b^3+c^3xyz で表わせ.

[2] 平面上に2つの曲線  y=x^2…(1),y=3x^2+24x+50…(2) がある.このとき1点 {\rm P} をとり,曲線(1)の上の任意の点 {\rm A} に対して,線分 {\rm AP} を一定の比 m:n(m\gt 0,n\gt 0)に内分する点 {\rm B} が必ず曲線(2)の上にあるようにしたい.点 {\rm P} の座標 (\alpha,\beta) と比 m:n の値とを求めよ.

[3] 点 {\rm V} を頂点とし,正方形 {\rm ABCD} を底面とする四角錐 {\rm V}-{\rm ABCD} があって,その 4 つの側面はいずれも底辺 20\mbox{cm},高さ 40\mbox{cm}二等辺三角形である.辺 {\rm VA} 上に {\rm VP}:{\rm PA}=3:1 なる点 {\rm P} をとり,3点 {\rm P}{\rm B}{\rm C} を通る平面でこの四角錐を切るとき,切り口の面積を求めよ.

[4] 4点 {\rm A}_1(0,0){\rm A}_2(1,0){\rm A}_3(2,2){\rm A}_4(0,2) を頂点とする四辺形がある.この平面上に4点 {\rm P}_1{\rm P}_2{\rm P}_3{\rm P}_4 をとって,点 {\rm P}_1{\rm P}_4{\rm A}_4 の中点,点 {\rm P}_2{\rm P}_1{\rm A}_1 の中点,点 {\rm P}_3{\rm P}_2{\rm A}_2 の中点,点 {\rm P}_4{\rm P}_3{\rm A}_3 の中点となるようにする.

4点 {\rm P}_1{\rm P}_2{\rm P}_3{\rm P}_4 の座標および四辺形 {\rm P}_1{\rm P}_2{\rm P}_3{\rm P}_4 の面積を求めよ.

[5] 曲線 xy=1 の第1象限の部分に定点 {\rm P}(a,b) があり,同じ曲線の第3象限の部分に動点 {\rm Q} がある.

(1) 線分 {\rm QP} の長さの最小値を a で表わせ.

(2) 線分 {\rm QP} の長さが最小になるとき, {\rm QP}x 軸の正の方向と 30^{\circ} の角をなすような a の値を求めよ.


[6] 函数 f(x)=x^3+ax^2+bx は次の条件を満たすものとする.

(1) f(1)=4

(2) x\geqq 0 のとき f(x)\geqq 0

このとき \displaystyle\int_{0}^{1} f(x)\,dx の値を最大にする ab の値,最小にする ab の値をそれぞれ求めよ.

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