[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

1964年(昭和39年)東京大学-数学(理科)[3]

2022.04.23記

[3] 点 {\rm V} を頂点とし,正方形 {\rm ABCD} を底面とする四角錐 {\rm V}-{\rm ABCD} があって,その 4 つの側面はいずれも底辺 20\mbox{cm},高さ 40\mbox{cm}二等辺三角形である.辺 {\rm VA} 上に {\rm VP}:{\rm PA}=3:1 なる点 {\rm P} をとり,3点 {\rm P}{\rm B}{\rm C} を通る平面でこの四角錐を切るとき,切り口の面積を求めよ.

2022.04.23記

[解答]
題意の平面を \Pi とすると
\Pi \parallel {\rm BC}  \parallel {\rm AD} であるから,\Pi\rm VD の交点を \rm Q とすると,{\rm PQ}\parallel {\rm AD}\parallel {\rm BC} となり,切り口は等脚台形となる.

{\rm VP}:{\rm PA}=3:1 から {\rm PQ}=\dfrac{3}{4}{\rm AD}=15\mbox{cm} である.

\rm AD の中点を \rm L\rm BC の中点を \rm M\rm PQ の中点を \rm N とすると
{\rm NL}=\dfrac{1}{4}{\rm VL}=\dfrac{1}{2}{\rm LM}
であるから {\rm NL}:{\rm LM}={\rm ML}:{\rm LV} となり \angle\rm L 共通から \triangle{\rm VLM}\triangle{\rm MLN} が成立し相似比は 2:1 である.

よって {\rm MN}=\dfrac{1}{2}{\rm VM}=20\mbox{cm} となり,求める面積は
\dfrac{1}{2}(15+20)\times 20=350\mbox{cm}^2