[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

2002年(平成14年)東京大学前期-数学(文科)

2024.02.13記

[1] 2つの放物線
\begin{matrix}
y=2\sqrt{3}(x-\cos\theta)^2+\sin\theta \\
y=-2\sqrt{3}(x+\cos\theta)^2-\sin\theta
\end{matrix}
が相異なる 2 点で交わるような \theta の範囲を求めよ.
ただし,0^{\circ} \leqq \theta \lt  {360}^{\circ}とする.

[2] n は正の整数とする.x^{n+1}x^2-x-1 で割った余りを a_nx+b_n とおく.

(1) 数列 a_nb_nn=123,…,は
\left\{\begin{array}{l}
a_{n+1}=a_n+b_n \\
b_{n+1}=a_n
\end{array}\right.
を満たすことを示せ.

(2) n=123,… に対して,a_nb_n は共に正の整数で,互いに素であることを証明せよ.

[3] 2つの関数
f(x)=ax^3+bx^2+cx
g(x)=px^3+qx^2+rx
が次の 5 つの条件を満たしているとする.
f(0)=g'(0)f(-1)=-1f'(-1)=0g(1)=3g'(1)=0
ここで f(x)g(x)導関数をそれぞれ f'(x)g'(x) で表している.このような関数のうちで,定積分
\displaystyle\int_{-1}^{0} { \{ f''(x) \} }^2\,dx+\displaystyle\int_{0}^{1} { \{ g''(x) \} }^2\,dx
の値を最小にするような f(x)g(x) を求めよ.ただし,f''(x)g''(x) はそれぞれ f'(x)g'(x)導関数を表す.

[4] 円周上に m 個の赤い点と n 個の青い点を任意の順序に並べる.これらの点により,円周は m+n 個の弧に分けられる.このとき,これらの弧のうち両端の点の色が異なるものの数は偶数であることを証明せよ.ただし,m\geqq 1n\geqq 1であるとする.

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