[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

2011年(平成23年)東京大学前期-数学(理科)[1]

2020.10.16記

[解答]

(1) \rm Pから直線に下した垂線の足を \rm H とすると、\rm P は直線a(x+1)-y=0 の負領域にあるので、{\rm PH}=\dfrac{1-a}{\sqrt{a^2+1}} となる.

よって S(a)=\dfrac{1}{2}{\rm PH}\cdot\sqrt{1-{\rm PH}^2}=\dfrac{\sqrt{2a}(1-a)}{a^2+1} となる.

(2) 円の割線でできる三角形の面積が最大となるのは、明らかに中心角が90度のときである(中心角を\thetaとすると面積は\dfrac{1}{2}\sin\thetaだから).

よって {\rm PH}=\dfrac{1}{\sqrt{2}} で最大となる.

点と直線の距離から a=2\pm\sqrt{3} であるが,0\lt a\lt 1 より a=2-\sqrt{3} となる.