面積で評価(2021.01.31).
2021.01.27記
1942年(昭和17年)東京帝國大學(秋入学)農學部-數學[1] では, が単調増加, が単調減少であることを示している.ならば はどうか?というのが本問であり,結論から言うと単調減少となる.
[解答]
とおくと,
,
である.
(i) のとき, より は単調減少であり, だから が成立し, は単調増加.
よって となり
(ii) のとき, より は単調増加であり, だから が成立し, は単調減少.
よって となり
平均値の定理から
(∵ )
を示すこともできるが,逆向きは簡単にはいかなさそうである.
2021.01.31記
面積評価で一瞬で終る解法が
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2021.02.01記
2007年(平成19年)東京大学前期-数学(理科)[6] - [別館]球面倶楽部零八式markIISR の解説で上の面積評価と同等な評価を行なっている.
で , と置き換えると
となるので
が言え,これから
が成立する.なお,東大・入試数学50年の軌跡では
ではなく,
を直接面積比較で導いている.
[うまい解答]
うまく面積評価を行うと(東大・入試数学50年の軌跡)
となるので が言え,これから
が成立する.