2021.03.22記
巴戦の確率
始めてみたのは数セミだったかな。かなり昔の話。次の解法は良く知られている.
1試合目で勝った人が優勝する確率を ,1試合目で負けた人が優勝する確率を ,1試合目で控えていた人が優勝する確率を とすると ,, となり,これを解くと となり,,, が成立する.
よって,A,Bが優勝する確率は ,Cが優勝する確率は となり,Cが少し不利である.
(1) 2連勝したら優勝が決まるので,優勝が決まらない限り,対戦カードは
AB,BC,CA,…の繰り返しか,AB,CA,BC,…の繰り返しである.
前者の場合は 試合目で A の優勝が起き,その確率は であり,後者の場合は 試合目で A の優勝が起き,その確率は である.
よって, が3の倍数のとき で,それ以外のとき である.
(2) Aの対戦相手が B で優勝するのは前者の場合であるから,その確率は
,
Aの対戦相手が C で優勝するのは後者の場合であるから,その確率は
,
であるから,求める確率は
となる.
総試合回数が 回以下の場合は,それぞれ 回の合計になっていて,それぞれの項が4倍になるので条件つき確率は丁度 になる.昔の東大だったら,意味を考えて計算をせずに答がわかる出題もあったかなぁ.
なお,
対戦カード AB で A が優勝する確率は
対戦カード AC で A が優勝する確率は
対戦カード AB で B が優勝する確率は
対戦カード BC で B が優勝する確率は
対戦カード AC で C が優勝する確率は
対戦カード BC で C が優勝する確率は
である.最終戦が AB である確率が で極端に少ない(他の取組は)という結果は不思議である.