[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

1913年(大正2年)東京帝國大學理科大學物理科-數學[3]

[3] 變位(displacement)x=t+Be^{-\lambda t}デ表ハサレタル運動ノ性質ヲ調ベヨ.但シt,B,\lambdaハ正ノ常數(positive constants),tハ時間(time).

2019.03.07記

物理的な話。どこまで説明すれば良いか謎。

\dfrac{dx}{dt}=v,\dfrac{dv}{dt}=aとおくと、与えられた式からv=1-B\lambda e^{-\lambda t}となりa=B\lambda^2 e^{-\lambda t}=\lambda-\lambda vが成立するので、
運動方程式F=ma=m\lambda - m vに従う物体の運動である。一定の加速度\lambdaに速度に比例する抵抗力\lambda vが加わった物体の運動を表している。
速度は文字が正であることから、どんどん減速して終端速度1に近づき、物体は等速運動に近づく。ってこんな感じでいいのかな。