[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

1922年(大正11年)東京帝國大學工學部和文歐譯

[1] 大學は國家に須要なる學術の理論及び應用を教授し並びにその薀奥を攻究するを以て目的となし、兼て人格の陶冶と國家思想の涵養に留意すべきものとす。

[2] ニユートンの運動の第二法則は次の如く言ひ表はすことを得べし。
物體に作用する力の方向とこれによつて生ずる加速度の方向には一致し、且つその力の大さは物體の質量の大さと、加速度の大さとの相乗積に比例す。

[3] 天然資源に乏しき日本に於て産業を興さむとせば先づ物質を得る方法を講ぜさるべからず。

[4] 私は英文を自由に書くことができませんから、この文章の中にも誤が多からうと思ひます。適當に御集成下さらば誠に幸です。

薀奥=蘊奥(うんおう)
陶冶(とうや)