[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

東大・入試数学50年の軌跡

軌跡の内容は、2020年から遡るが、補遺は1972年から2007年へと進むのか。

10年の軌跡がベースとなっているので、一番最初の軌跡よりも古い年度にはフォローノートがない。

1971年〜1974年、フォローノートなし。
1975年〜2000年、フォローノートも2段組。
2001年〜2020年、フォローノートは合否と同じ組み方。

雑誌掲載時の解法をそのまま記載している利点は臨場感のある(その時代に即した)解法になっているという点。

欠点はその後により良い解法があるかどうかは、フォローノートや補遺を実際に見てみないとわからないという点。そして本誌に後により良い解法が登場しても、それがほとんどフォローされていない点が欠点である。

せめて、最初の解答の後に、フォローノートや補遺がある旨を載せていただけると、使い勝手が良くなるのだが。この本がそれなりに売れて改定される可能性がある場合、そのあたりも考慮して欲しい。

なお、雑誌掲載時の解法をそのまま、というのは、雑誌を写真でとったものを印刷しているということで、当時の活版印刷の活字の潰れぐあいとか、フォントの違いとかが個人的には面白く、懐しい。

ところで、1994年の問題、当時の軌跡や本誌解答には
「新課程への配慮」
が記載されていたけど、この本では削除されているけど、どういうこと?

2021.04.07記
編集部に問い合わせたら、新課程用に勝手に作った問題だそうだ。