[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

1932年(昭和7年)東京帝國大學理學部-數學[1]

2022.08.08記

(力學ト共ニ二時間半)

[1] 袋ノ中ニ1ヨリ100マデノ數ヲ一ツヅヽ記シラル百枚ノ札アリ,今甲乙二人交互ニ一枚ヅツ其札ヲ取出シ早ク7ノ倍數又ハ13ノ倍數ノ札ヲ得タル方ヲ勝チトスルナラバ各人ノ勝ツ確率如何,但シ取出シタル札ハ其ノ都度袋ノ中ニ戻スモノトス.


2022.08.08記

[解答]
7の倍数は14枚,13の倍数は7枚,91の倍数は1枚であるから,各回において勝つ確率は \dfrac{1}{5} である.

甲が勝つ確率を p とすると,乙が勝つ確率は \dfrac{4}{5}p であり,和が1となることから,
甲が勝つ確率は \dfrac{5}{9},乙が勝つ確率は \dfrac{4}{9}となる.




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