[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

1938年(昭和13年)東京帝國大學農學部-數學[2]

2022.07.24記

[2] e^{1+xy}=e^{xy}+e^{-xy}\dfrac{dy}{dx}ヲ求メヨ.

2022.07.28記
xy に関する方程式だから,xy=(一定) とかけるので,xdy+ydx=0 から \dfrac{dy}{dx}=-\dfrac{y}{x}=-\dfrac{(一定)}{x^2} となることがわかり,この一定値を求めることが目標となる.

[解答]
e\cdot e^{xy}=e^{xy}+\dfrac{1}{e^{xy}} であるから (e^{xy})^2=\dfrac{1}{e-1} となり,よって y=-\dfrac{\log (e-1)}{2x} となる.

よって \dfrac{dy}{dx}=\dfrac{\log (e-1)}{2x^2} となる.