[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

1949年(昭和24年)東京大学(旧制)理学部-数学[2]

[2] 直交座標において楕円 \dfrac{x^2}{a^2}+\dfrac{y^2}{b^2}=1 の上の点から,直線 y=mx+c までの距離の最小値を求めよ.

2020.03.26記

[解答]
楕円の傾き  m の接線は、
\dfrac{x^2}{a^2}+\dfrac{y^2}{b^2}=1y=mx+c を連立して y を消去して得られる x2次方程式の判別式が0となる条件から、c=\pm\sqrt{a^2m^2+b^2} となるので、

(i)  c \lt -\sqrt{a^2m^2+b^2} のとき、 \dfrac{|c+\sqrt{a^2m^2+b^2}|}{\sqrt{1+m^2}}

(ii)   -\sqrt{a^2m^2+b^2}  \lt c \lt  \sqrt{a^2m^2+b^2} のとき、 0

(iii)  \sqrt{a^2m^2+b^2} \lt c のとき、 \dfrac{|c-\sqrt{a^2m^2+b^2}|}{\sqrt{1+m^2}}