2024.01.07記
[1] は より大きい定数とし, 平面上の点 を ,点 を ,曲線 と 軸の交点を とする.さらに 軸,線分 および曲線 で囲まれた部分の面積を とする.
(1) となる に対し点 を とする.四辺形 の面積が にもっとも近くなるような の値と,そのときの四辺形 の面積 を求めよ.
(2) のときの の極限値を求めよ.
2024.01.07記
(1) 四辺形 の面積を とおくと
だから,
となる.よって は で単調減少であり で となるが,
の での接線を考えると
, だから,
,
となるので, を満たしているので, は のときに最大となる.
として を計算しても良い.
[解答]
(1) は上に凸であることに注意すると,
点 における の接線の傾きが直線 の傾きに等しいときに四辺形 の面積が最大となる.
(1) は上に凸であることに注意すると,
点 における の接線の傾きが直線 の傾きに等しいときに四辺形 の面積が最大となる.
よって, のときに四辺形 の面積が最大となる.
このとき, における の接線の方程式は
であるから, のときの 座標は
となる.ここで とおくと
となる.
(2) である.
とおくと
であり,
であるから,
となる.
は明らかとしたが,証明するには
の での接線を考えると で だから とおくと
となるので, のとき
が成立するので,はさみうちの原理により
となる.ここで を置き換えれば
であることがわかる.