2023.08.23記
[3] 平面上に点 を中心とする半径 の円 がある.また,この平面上の と異なる点 を通って直線 と垂直な空間直線 があり,平面とのなす角が である.このとき,円 と直線 の間の最短距離を, 点 , 間の距離 で表せ.
2020.11.24記
[解答]
上の点 , 上の点 を とおくと
となる. は全実数を動くので,この関数は のとき最小値
をとる.……(★)
上の点 , 上の点 を とおくと
となる. は全実数を動くので,この関数は のとき最小値
をとる.……(★)
これを
とみることによって,軸 ()が と の間に含まれるかどうかで場合分けして
のとき で最小値
のとき で最小値
となる.
なお,(★)の式を と楕円 上との距離の最小値とみると,楕円の頂点 における曲率半径は,
一般の の頂点 における曲率半径が であることから となるので, のときは で最小値をとることがわかる.
[注意] を 平面に正射影した点を とすると,
となる.
から の 平面に正射影への垂線の足を とすると, であるから,
となる.ここで を固定すると は定点で, が成立するので
となる.
よって図形全体を 軸方向に倍にして が に移ったとすると
となるので, と楕円 上の点 との距離の最小値を求める問題に帰着できる.