2024.01.10記
[1] ,
とする.このとき,以下のことが成り立つことを示せ.
とする.このとき,以下のことが成り立つことを示せ.
(1) 任意の実数 に対し, である.
(2) 方程式 はただひとつの実数解 をもち, となる.
本問のテーマ
2024.01.11記
(2) は任意の実数 に対し, であることを示せば, は単調増加となり,
,
から方程式 はただひとつの実数解をもつことがわかり, からその実数解は 未満であることがわかる.
[解答]
(1)
(1)
(2)
により は全実数で単調増加となる.ここで , から方程式 は にただひとつの実数解をもつことがわかる.
となるが,(1) が (2) のヒントとなるようにするには次にように解く.
[解答]
(1) のとき, である.
(1) のとき, である.
のとき, とおくと
と
は同値だから, を示せば良い.
より, であるから, は全実数で単調増加となる.
,
により, はただひとつの実数解 をもち, となる.
よって は で極小かつ最小となり,最小値は
である.よって が示されたので, のとき, である.
以上から,任意の実数 に対し, である.
(2) より とおくと
と
は同値である.(1) により は全実数で単調増加となり,
,
により, はただひとつの実数解 をもち, となる.
よって はただひとつの実数解 をもち, となる.
同様にすると,
は が偶数のとき となり, が奇数のとき ただひとつの実数解をもち,それは は であり, のとき 未満であることが帰納的に示される.