2022.11.03記
[4] 関数 , をそれぞれ
,
とする.また を となる定数とし,正の実数 に対して
を考える.
このとき,以下の問いに答えよ.
,
とする.また を となる定数とし,正の実数 に対して
を考える.
このとき,以下の問いに答えよ.
(1) を求めよ.
(2) を求めよ.
(3) とする.方程式 は においてただ1つの実数解をもつことを示せ.また,この解を とするとき, における の最大値は であることを示せ.
(4) 正の実数 に対して とおく. における の最大値は であることを示せ.ただし, は(3)で定めた値である.
本問のテーマ
2022.11.03記
は で 関数に収束する.大学で習う公式
を用いると,(2)の答は となることがすぐにわかる.
[解答]
(1) と置換すると, であり,
(1) と置換すると, であり,
(2)
より,
(3) により, は で正, で , で負となるので, の における増減表は次のようになる.
… | … | ||||
から単調増加で で極大となり,単調減少して で極小となる.よって,中間値の定理により に なる が唯一存在する.
の分子 は周期 で非負であるから,
が成立するので.よって は において最大値をとる(等号が成立する条件は であるが,これが最大値になることはない).
また, において
でもあるから,は において最大値をとる(等号が成立する条件は であるが,これは定義域に含まれる).
一方,
であり,これは の前後で符号を正から負に変えるので極大であり最大となる.
この は をみたすので,
となり,
となる.
(4) と置換すると であり,
となる.,は偶関数により
となる.(1)の
と比較して
が成立する.よって は で最大値 をとる