2024.01.04記
(1) がすべての実数を動くとき, の最小値を求めよ.
(2) の関数 のグラフの概形をえがけ.
2024.01.05記
とおき, と の交点の 座標について考えれば良いが, は奇関数であるから, は偶関数となる.よって で考える.
(1) (i) のとき:
の3実解を とおくと解と係数の関係から
,,
となる.よって
,
,
(これはがの解だから当然成り立つ)
のグラフより だから, のとき は最小値 をとる.
(ii) のとき:
の実数解は1つでそれは正の値だから となる.
以上から, は ,つまり のときに最小値 0 をとる.
(2) (i) のとき:
( が から に増加すると は から に減少するので は から まで単調に増加することはわかるが,凹凸も調べるために微分する)
のとき で
は
と変化するが, の増加に従って も増加するので のグラフは下に凸であることがわかる.
(ii) のとき:
()の逆関数を ()としたときの のグラフを描けば良い.
は単調増加だから も単調増加であり, も単調増加である.
((i)と同じ)
は が で単調増加であることに注意すると は で単調減少となり,よって のグラフは上に凸であることがわかる.
また,十分大きな に対して だから となるので
で だから
となる.
以上と, が偶関数であることから,のグラフは次図となる.
(2)(i) 凹凸については が に関して単調増加なので を計算しなくても下に凸であることがわかるが,
が正であることから下に凸であることを示すこともできる(面倒ではあるが).
結局,パラメータ表示された曲線のグラフを描いていることわかるので,最初からそのように考えれば良い.
(2) (i) のとき:
,()
により,パラメータ表示された曲線
()
を描けば良い.
(ii) のとき:
,()
により,パラメータ表示された曲線
()
を描けば良い.
ここで, の範囲を考えなければ,(ii)のグラフは(i)のグラフを 軸方向に 平行移動したものであるから,まずは ()の曲線を描くことにする.
, とおくと
となる.
また,
()であるから,曲線は が増加すると常に右に曲がるように描かれる.
以上から 曲線 ()のグラフは
のようになる.このグラフの,「 の部分」と「の部分を縦軸方向に 平行移動したもの」を合わせたグラフが のグラフとなるので求めるグラフは次図.