2021.10.06記
[1] すべての正の実数 , に対し が成り立つような実数 の最小値を求めよ.
2021.10.06記
Twitter でみた
有名問題の別解が思いつきました。
— 吉原 修一郎 (@yoshihara_math) 2021年10月5日
みなさんと共有できれば嬉しいです(^^) pic.twitter.com/pE8m2cixrG
良く考えれば、Cauchy-Schwarz の不等式で証明できるのだから、原点と直線の距離の公式でも証明できるのは当然なのだが、思いつかなかったよ。すごいな。
ちなみに,原点と直線の距離の公式の証明は
のとき,Cauchy-Schwarz の不等式から
となるので,
が得られ,の最小値として原点と直線の距離が得られる.
この証明と上記 twitter の解答を比較すると Cauchy-Schwarz の不等式による証明を復元することができるであろう.
ちなみに,点と直線の距離の公式の証明は色々あるが,あまり知られていない方法として
円 上の点 における接線の方程式が
である,つまり整理して
となることから,
点 と直線 との符号付き距離 は
つまり
となる、というものがある.
2024.01.13記
[解答]
コーシー・シュワルツの不等式により
が成立するので,すべての正の実数 , に対し
が成立する(等号は のとき)ので,求める の最小値は である.
コーシー・シュワルツの不等式により
が成立するので,すべての正の実数 , に対し
が成立する(等号は のとき)ので,求める の最小値は である.
[別解]
とおくと であるから,
の における最大値が となる.
とおくと であるから,
の における最大値が となる.
により, は で極大かつ最大となり最大値 をとる.
よって求める の最小値は である.
まだまだ別解がある.そのうち書こう.