2024.01.13記
[5] サイコロを 回投げて, 平面上の点 ,,…, を次の規則(a),(b)によって定める.
(a)
(b) のとき, 回目に出た目の数が ,,, のときには, をそれぞれ東,北,西,南に だけ動かした点を とする.
また 回目に出た目の数が , のときには とする.ただし 軸の正の向きを北と定める.
このとき以下の問いに答えよ.
(1) が 軸上にあれば,,,…, もすべて 軸上にあることを示せ.
(2) が第1象限 にある確率を で示せ.
2024.01.14記
[解答]
(1) 一番始めに南北に移動したのが 回目としたとき,残り全てを逆方向に移動したとしても
までしか戻れない,つまり一旦 軸から離れると 軸上には戻れない.
(1) 一番始めに南北に移動したのが 回目としたとき,残り全てを逆方向に移動したとしても
までしか戻れない,つまり一旦 軸から離れると 軸上には戻れない.
よって が 軸上にあれば,,,…, もすべて 軸上にある.
(2) が原点にある確率は である.
が 軸にある確率は であり, が 軸にある確率も である.
よって, が第1象限から第4象限までのいずれかにある確率は となり,よって対称性から が第1象限にある確率は となる.
(1) から「南北では先に北に,東西では先に東に移動すれば良い」つまり「 , の両方が少なくとも1回は出て, の方が よりも先に出て, の方が よりも先に出れば良い」ことがわかるが,この確率を直接計算するのは面倒である.