[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

2001年(平成13年)東京大学前期-数学(文科)[2]

2024.02.12記

[2] 時刻 0 に原点を出発した 2\mbox{A}\mbox{B}xy 平面上を動く.点 \mbox{A} の時刻 t での座標は (t^2,0) で与えられる.点 \mbox{B} は,最初は y 軸上を y 座標が増加する方向に一定の速さ 1 で動くが,点 \mbox{C}(0,3) に到達した後は,その点から x 軸に平行な直線上を x 座標が増加する方向に同じ速さ 1 で動く.

t\gt 0 のとき,三角形 \mbox{ABC} の面積を S(t) とおく.

(1) 関数 S(t)t\gt 0)のグラフの概形を描け.

(2) u を正の実数とするとき,0\lt t\leqq u における S(t) の最大値を M(u) とおく.関数 M(u)u\gt 0)のグラフの概形を描け.

2021.01.17記

[解答]
(1)(i) 0\lt t\leqq 3 のとき,{\rm B}(0,t) だから,S(t)=\dfrac{1}{2}t^2(3-t)
(ii) 3\leqq t のとき,{\rm B}(t-3,3) だから,S(t)=\dfrac{3}{2}(t-3)
のグラフを描けば良い.

(2) S(t) のグラフから,
M(u)=\left\{\begin{array}{ll}\dfrac{1}{2}u^2(3-u) & (0\lt u\leqq 2) \\2 & (2\leqq u\leqq\dfrac{13}{3}) \\\dfrac{3}{2}(u-3) & (\dfrac{13}{3} \leqq u)\end{array}\right.
となる.