[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

1999年(平成11年)東京大学前期-数学(理科)[3]

2024.02.11記

[3] p0\lt p\lt 1 を満たす実数とする.

(1) 四面体 \mbox{ABCD} の各辺はそれぞれ確率 p で電流を通すものとする.このとき,頂点 \mbox{A} から \mbox{B} に電流が流れる確率を求めよ.ただし,各辺が電流を通すか通さないかは独立で,辺以外は電流を通さないものとする.

(2) (1)で考えたような2つの四面体 \mbox{ABCD}\mbox{EFGH} を図のように頂点 \mbox{A}\mbox{E} でつないだとき,頂点 \mbox{B} から \mbox{F} に電流が流れる確率を求めよ.


2021.01.13記

[解答]
(1) (a) AB に電流が流れるとき,その確率は p

(b) AB に電流が流れず,CDにも電流が流れないとき,その確率は (1-p)^2(2p^2-p^4)

(c) AB に電流が流れず,CDに電流が流れるとき,その確率は (1-p)p\{1-(1-p)^2\}^2

よって,これらを合計して p(1+2p-7p^3+7p^4-2p^5)

(2) AからFに流れる確率も p(1+2p-7p^3+7p^4-2p^5) だから,求める確率は p^2(1+2p-7p^3+7p^4-2p^5)^2