[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

2017年(平成29年)東京大学-数学(理科)[4]

2021.01.26記

[解答]
-\dfrac{1}{p}=2-\sqrt{5} により a_0=2a_1=4a_{n+2}=4a_{n+1}+a_nn\geqq 0)をみたす.

(1) a_2=4,a_3=18

(2) a_{n+2}=4a_{n+1}+a_n=a_1a_{n+1}+a_nn\geqq 0)だから,
a_1a_n=a_{n+1}-a_{n-1}n\geqq 1).

(3) a_0,a_1自然数であり,漸化式から任意の自然数 n について a_n自然数

(4) a_1a_n=a_{n+1}-a_{n-1}ユークリッドの互除法により,a_{n+1}a_n の最大公約数は,a_na_{n-1} の最大公約数に等しく,帰納的に a_1a_0 の最大公約数 2 に等しい.