2023.11.22記
[3] を実数とし,座標平面上の点 を中心とする半径1の円の周を とする.
(1) が,不等式 の表す領域に含まれるような の範囲を求めよ.
(2) は(1)で求めた範囲にあるとする. のうち かつ を満たす部分を とする. 上の点 に対し,点 での の接線が放物線 によって切り取られてできる線分の長さを とする. となる 上の相異なる2点 , が存在するような の範囲を求めよ.
2023.11.23記
[解答]
(1) の方程式は ()であるから, で常に をみたす の範囲を求めれば良い.ここで ()とおくと
だから,求める の範囲は となる.
(1) の方程式は ()であるから, で常に をみたす の範囲を求めれば良い.ここで ()とおくと
だから,求める の範囲は となる.
(2) ()とおける.
における の接線は
であるから,これと の交点の 座標を とすると, は
つまり
の2解となり,よって
となる.ここで ()とおくと
となり,これが で極値をもつことが必要十分条件となる.
であるから,
(i) ,つまり のとき:
は で単調増加となり不適
(ii) ,つまり のとき:
は ()で極小となり適する.
以上から求める の範囲は となる.
(1) 上の点における法線と 軸の交点の 座標はもとの 座標より だけ大きいという有名性質を使うと, に半径1の円板をおとすと, で接することが直ちにわかるので,そのときの よりも大きければ良いことがわかる.