[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

2024年(令和6年)東京大学-数学(理科)[4]

2024.02.28記

[4] f(x)=-\dfrac{\sqrt{2}}{4}x^2+4\sqrt{2} とおく.0\lt t\lt 4 を満たす実数 t に対し,座標平面上の点 (t,f(t)) を通り,この点において放物線 y=f(x) との共通の接線を持ち,x 軸上に中心を持つ円を C_t とする.

(1) 円 C_t の中心の座標を (0,c(t)),半径を r(t)) とおく.c(t)\{r(t)\}^2t の整式で表せ.

(2) 実数 a0\lt a\lt f(3) を満たすとする.円 C_t が点 (3,a) を通るような実数 t0\lt t\lt 4 の範囲にいくつあるか.

2024.02.28記

[解答]
f(x)=-\dfrac{\sqrt{2}}{4}x^2+4\sqrt{2}=-\dfrac{\sqrt{2}}{4}(x^2-16)
f'(x)=-\dfrac{\sqrt{2}}{2}x
である.

(1) 法線の式は y=-\dfrac{1}{f'(t)}(x-t)+f(t) だから
c(t)=t+f(t)f'(t)=t+\dfrac{\sqrt{1}}{4}(t^2-16)t=\dfrac{1}{4}t^3-3t
であり,
\{r(t)\}^2=\{c(t)-t\}^2+\{f(t)\}^2=\{f(t)f'(t))\}^2+\{f(t)\}^2=\{f(t)\}^2(1+\{f'(t)\}^2)
=\dfrac{1}{8}(t^2-16)^2\cdot \left(1+\dfrac{1}{2}t^2\right)
=\dfrac{1}{16}(t^2-16)^2(t^2+2)
=\dfrac{1}{16}t^6-\dfrac{15}{8}t^4+12t^2+32
である.

(2) C_t の式は
\{x-c(t)\}^2+y^2=\{r(t)\}^2
であるから,与えられた 0\lt a\lt \dfrac{7\sqrt{2}}{4} に対して
a^2=\{r(t)\}^2-\{3-c(t)\}^2
=-\dfrac{3}{8}t^4+\dfrac{3}{2}t^3+3t^2-18t+23:=u(t)
をみたす 0\lt t\lt 4 の個数を数えれば良い.
u'(x)=-\dfrac{3}{2}(x+2)(x-2)(x-3)
より増減表は

t (0) \cdots 2 \cdots 3 \cdots (4)
u'(t) - 0 + 0 -
u(t) 23 \searrow 5 \nearrow \frac{49}{8} - -1



となるので,a\gt 0\dfrac{49}{8}=\left(\dfrac{7\sqrt{2}}{4}\right)^2=\{f(3)\}^2 により
0\lt a\lt \sqrt{5} のとき1個,
a=\sqrt{5} のとき2個,
\sqrt{5}\lt a\lt\dfrac{7\sqrt{2}}{4} のとき3個
となる.