2022.02.26記
(1) を で表せ。また の値はすべての実数をとりうることを示せ。
(2) に対し,円 を,放物線 の軸上に中心を持ち,点 で と接するものと定める。 の半径が の半径の2倍となるとき, の値を求めよ。
2022.02.26記
放物線 の法線と軸の交点は, 座標が だけ大きくなるという有名事実がある。
原点が の外部にあるので である。
の 切片と原点の 座標の差は であるから,原点から放物線に引いた接線の接点の 座標は となるので,両接線の傾きは である.
両接線が直交する条件は から となる.
任意の実数 に対して, によって正の数 が定まり,放物線 と接点が実際に存在することから, はすべての実数をとりうる.
(2) 放物線の軸は であるから,求める条件は
が成立する.
とおくと
,
(∵)
から であり,
つまり
となる.
よって であり, と から となる.
普通の人にはついていけない解答になってしまった。
ごはんも食べたし、普通の解答も書いておくか。
(1) 原点を通る における の接線が のとき,
と因数分解できるので,解と係数の関係から
,
が成立する.よって原点を通る2つの接線の傾きは
(接点の 座標は )
となり,これらが直交することから
,
つまり が成立する.
ここで,任意の実数 に対して と定めれば, の方程式は
となり, の原点を通る2本の接線 は互いに直交しており題意をみたしていることから, の値はすべての実数をとりうる.
(2) 上の点 における法線の方程式は
であり,これと軸 との交点の座標は
となるので, で放物線に接し,中心が軸上にある円の中心は
となり,よって半径の2乗は
となる.
よって求める条件は,, の 座標は として,それぞれ , となることから,
が成立する.
とおくと
,
(∵)
から であり,
つまり
となる.
よって であり, と から となる.