[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

1915年(大正4年)東京帝國大學理科大學物理科-數學[2]

[2] 一定量ノ金屬ヲ充實セル直圓柱(right circular cylinder)ヲ作ルニ全表面ヲ成ルベク小サクセントス.直徑ト高サトノ關係ヲ如何ニスベキカ.

2020.03.04記

体積を2\piとし、底面の半径をr、高さをhとすると、r^2h=2のときに
2\pi (r^2+rh)=2\pi (r^2+\dfrac{2}{r})
を最小にすれば良い。

r^2+\dfrac{2}{r}\geqq 3\sqrt[3]{r^2\cdot\dfrac{1}{r}\cdot\dfrac{1}{r}}=3
で等号成立はr=1のとき。このとき高さはh=2だから、直径と高さを等しくすれば良い。