2024.12.09記
(1) 点 を通る円の半径を求めよ.
(2) (1) で求めた円の周上を移動する点を とする.三角形 の面積が となるときの点 の座標を求めよ.ただし,点 の 座標は 座標より大きいとする.
(3) 点 および(2)で求めた点 を通る球面上を移動する点を とする.ただし点 の 座標は正とする.四面体 の体積が最大となるときの体積 を求めよ.また,四面体 の体積が を保つように点 が移動したときの,点 が描く図形の方程式を求めよ.
2024.10.04記
図を綺麗に書くことがここまで効く問題はそうそうありません. 平面に ,, を丁寧に図示してみると
の垂直2等分線上に格子点が ,,,… と並びますが, にどれだけ中心が近いかと計算してみると,ドンピシャで,中心が で の直角三角形によって作られた構図であることが見えてきます.
(2) 半径5(直径10)の円に内接する三角形の面積が 25 になるというのはとても恣意的で,円の直径を斜辺とする直角二等辺三角形の面積が 25 であるという構図が見えてきます.
(1) 平面で考える.
,,
であるから,この3点は中心 ,半径 の円周上にあるので,求める半径は である.
(2) 平面で考える.
円の中心を とし,点 を通る直径の とは異なる端点を とする.
に注意すると
であるから,点 と直線 との距離は点 と直線 との距離 ( は斜辺が10の直角二等辺三角形)に等しい.
この距離 は円の半径 よりも大きいことから,このような は直線 に関して と反対側には存在せず,よって同じ側に存在することになり, となる.このとき (に一致),または は点 を通る直径の とは異なる端点を のいずれかであり,条件を満たすのは である.
(3) 四面体 の体積は である.
を通る球面の方程式は(1) より
と書け,これが を通るので から となる.
よって球面上の点から 平面へ下した垂線の長さが最大となる点 はその 座標が正であるから
であり,このときの四面体 の体積は
である.
また,四面体 の体積が となるのは の 座標が となれば良いので
,
つまり
かつ (円周)
となる.
普通は円のパラメータ表示を利用して を表現して次のように解くだろう.
(1) 平面で考える.
円の中心を とすると
が成立する.よって
,,
つまり
,,
が成立する.整理して
,
となり,, となる.よって円の半径は となる.
(2) 平面で考える.
とおく.
,
()
から
が成立するので となるが, にはなれないので
となる.これを に代入すると
から となり
となる.
により であるから である.
基本的に同じ考え方だが次のように考えることもできる.
(2) 平面で考える.
直線 の方程式は で である. であるから と直線 との距離も となり,
,
つまり となり, となるが,円の に平行な接線は であることから,
は不適で となる.
このとき とから
,
つまり
となるので であり,
となる.ここで であるから である.