2023.07.26記
[5] を求めよ.
2023.07.26記
本問のテーマ
Stirling の公式(Stirling の近似)
シャノンエントロピー
シャノンエントロピー
が大きいとき,
スターリングの公式 から
となる.ここで は2元アルファベットのシャノンエントロピーである.
なお,計算上は
,
つまり
≒
(これは比の値が1に近づかないので「」にはならないが、大抵 乗根と組合せるので問題にならないことが多い,後述)の方が速いことが多い.
[大人の解答]
とおくと
となり,求める極限は となる.
とおくと
となり,求める極限は となる.
見易いように を経由したが,経由せずに
とした方が速い.
なお,スターリングの公式 は簡易版とも呼ばれる.
というのも,この近似では であるものの
である.より精密には
となる.
なお,
が に関する出題である.これを用いると
となることがわかる.
精密化における違い は,本問では
となるが,これは 乗されるので1に近づく故,本問では問題にならない差異となる.
[解答]
とおくと
により,
となり,求める極限は となる.
とおくと
により,
となり,求める極限は となる.
1968年(昭和43年)東京工業大学-数学[5]
も参照のこと.