2020.04.03記
2020.04.08記(「2022.07.20記」に新しいバージョンがあるのでそちらを参照すれば十分)
とおくと、 となる。極大値 、極小値 より、 には実解はなく、 で狭義単調増加だから、実根は唯一。
により、実根は をみたす。
そこで からニュートン法で求めることを考える.
の における接線の方程式の 切片は をみたすので、
を利用して逐次更新する。
つまり
によって解の近似値を更新する。 の時点で は求めたくない。
そこで,ホーナーの方法のような感じで追い詰めていく。
より、 であり、
であるから、 である。
であるから、 である。
であるから、 となり、求める答は である。
1問に30分以上かけられるので、これぐらいの筆算はがんばってやろう。
2022.07.20記
このとき, とおくと,
に対して を対応させることを繰り返すことにより,
は に収束する.
Newton 法は,方程式 を1次方程式
()
で近似することであり,この近似により解の近似値 は と に更新される.
[説明], として良い(他の場合は 軸対称,軸対称,原点対称することによってこの場合に帰着できる).このとき である.
, によって数列 を帰納的に定める.
ここで の単調性から と が同値であり,これは と同値であるから
「と が同値」
であることに注意しておく.
(i) とすると, から となるので である.また, が下に凸であることから, における接線よりも の方が上部にあるので
となるが, が単調増加であることから となり, であるから
となる.よって帰納的に
となる.
(ii) の場合は, となり,(i)に帰着できる.
さて,
(∵)
をみたす が と の間に存在するので
のように誤差評価ができる()
が の定数倍で抑えられるので,Newton 法は2次収束するという.
とおくと、 となる。極大値 、極小値 より、 には実解はなく、 で狭義単調増加だから、実根は唯一。
により、実根は をみたす。
そこで からニュートン法で求めることを考える.
の における接線の方程式の 切片は をみたすので、
を利用して逐次更新する。
ここで, の近傍の解を とすると であるから
(はの間)
を利用して逐次更新する。
なので, を近似値とすると,
が成立する.
今, において,,(この区間で共に単調増加)であるから, なるを とすると, であるから, であることがわかる.
ここで であるから、 である。
よって
となり,
つまり
であることがわかるので,この結果を再度用いると
となり,
となるので, を小数第3位で四捨五入すると である.
試験場で電卓無しではほぼ絶望的であるが,数値計算の上では次のように解くこともできる.
(途中から)
で
が成立するので,
となり, が成立する.
これから, で
となる.
よって
から, となるので,
で
となる.
よって
から, となるので,
で
となる.
よって
から, となるので,結局
となるので, を小数第3位で四捨五入すると である.
なお,Newton 法が2次収束と収束が早いことと
,
から, となるので を小数第3位で四捨五入すると であることがわかるが,
であることを数学的に述べていないので,これをこのまま答案とするのは不十分である.
電卓を使った究極的な答案は
(後半のみ)
, より であるから を小数第3位で四捨五入すると である.