2020.03.29記
正方形の一辺の長さを2として良く、その4頂点が(複号任意)であるとする。このとき楕円の 切片を ()とすると、楕円の面積は であり、これが最大となるのは 、つまり楕円が円になるときである。
注) この解説を理解するにはカバリエリの原理が必要である。楕円の横軸の式を とすると、線型変換
によって、この楕円は楕円 にうつり(可逆な線型変換で楕円が楕円にうつることは既知とする)、面積は行列式が1より不変。よってもとの楕円の面積も となる。
2020.03.30記
楕円の直交する接線の交点の軌跡が準円 となることは有名である。
楕円の準円の求め方(解決編) - 球面倶楽部 零八式 mark II
このとき、楕円の直交する接線の交点の軌跡が となる。ここで、
楕円の準円(ポンスレの閉形定理) - 球面倶楽部 零八式 mark II
でも述べたが、この直交する接線を含む長方形を考えると、楕円はその長方形に内接する。直交する接線をうまく選べば正方形にすることができる(長方形の縦と横の差を考え、90度回転すると縦横が入れかわるので、中間値の定理から縦と横が等しくなる場所がある)。
つまり、楕円は、単位円に内接する一辺の長さがの正方形に内接する。
その面積 はで最大となるが、このときにより、その楕円は円である。
2020.03.30記
一般に、原点対称な楕円は ()の形をしている。これが と接するとき、
の判別式が0であることから、となる。
同様に、にも接するとき、 となる。
よって、最初に考えた一辺の長さが2の正方形に内接する楕円について(これから)が成立するので、その楕円の方程式は
となる。この楕円の面積は
斜めの楕円の面積 - 球面倶楽部 零八式 mark II
にもあるように、 となり、これが最大となるのは が最小となる のとき。
このとき楕円の方程式はとなり、これは円。