[2] 半径 の定円の周上を,その内側にある半径 の円がすべらずにころがるとき,小円の周上の一点の軌跡を求めよ.
2020.03.17記
有名問題で、答は直径となる。
定円の中心をとする。小円の周上の一点 が定円との接点となる状況において、その接点をとし、直径を考える。
円がころがって,接点がとなったとする。 の中点(そのときの小円の中心の位置)を とすると、そのときの点において、定円の弧の長さと、小円の弧 の長さは等しく、円の半径の比がなので、中心角に関して が成立する。円周角の定理から、 であるから, となり、,, は同一直線上にある。つまり、 は直径 上にある。
点 は定円の内部にあり、連続的に動き、点、(点 以外に点が定円の接点となるのは、小円の半径が定円の半径の半分なので、直径の他端 だけである)の両方に到達できるので、(端点を含む)直径 全体が求める軌跡である。