[1] (i) を平面上の角, をその平面上の任意の点とする。直線 に関する の対称点を とし,直線 に関する の対称点を とすれば, は を の周りに 回転した点と一致することを証明せよ.
(ii) の平面上の任意の点を とする。その平面上で を図のように のまわりに 回転し,次に のまわりに 回転し,さらに のまわりに 回転すれば最後の位置はどこになるか.
(ii) の問題文は少々変であるが、2種類の文献が同じ文章だったので、そのまま記載している。
2020.03.17記
[解答]
(i) が のときは より題意をみたす.
(i) が のときは より題意をみたす.
それ以外のとき,,,の偏角を ,,とすると, の偏角はであり, の偏角はであるから, を の周りに 回転した点と一致する。
(ii) (i) により,点を直線 , に関して対称移動させ,次に直線 , に関して対称移動させ,さらに直線 , に関して対称移動させた位置となる.同じ直線に関する対称移動を2回続けて行なうと元に戻ることに注意すると,最後の位置は最初の位置と一致する.
2020.09.28記
本問から, のまわりに 回転と のまわりに 回転の合成変換が, のまわりに 回転であることがわかる.
つまり, 中心 回転と 中心 回転の合成変換は, が の整数倍でなければ,ある点 中心 回転となることがわかる. の場所は をみたす点のうちの1つである.