[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

1973年(昭和48年)東京大学-数学(文科)

2023.08.09記

[1] 平面上に1辺の長さが 1 の正方形 \mbox{S} がある.この平面上で \mbox{S} を平行移動して得られる正方形で,点 \mbox{P} を中心にもつものを \mbox{T}(\mbox{P}) とする.このとき,共通部分 \mbox{S}\cap\mbox{T}(\mbox{P}) の面積が
\dfrac{1}{2} 以上となるような点 \mbox{P} の存在範囲を図示せよ.

[2] 図において \mbox{AB}=2a とする.\mbox{AB} を直径とする半円周上に \mbox{P} があるとする.\mbox{P} から \mbox{AB} に下した垂線の足を \mbox{Q} とする.\triangle\mbox{APQ}\mbox{AB} のまわりに回転してできる立体の体積の最大値を求めよ.

[3] 4 角錐 \mbox{V}-\mbox{ABCD} があって,その底面 \mbox{ABCD} は正方形であり,また 4\mbox{VA}\mbox{VB}\mbox{VC}\mbox{VD} の長さはすべて相等しい.この 4 角錐の頂点 \mbox{V} から底面に下した垂線\mbox{VH} の長さは 6 であり,底面の 1 辺の長さは 4\sqrt{3} である.\mbox{VH} 上に \mbox{VK}=4 なる点 \mbox{K} をとり,点 \mbox{K} と底面の 1\mbox{AB} とを含む平面で,この 4 角錐を 2 つの部分に分けるとき,頂点 \mbox{V} を含む部分の体積を求めよ.

[4] 区間 1\leqq x\leqq 3 において次のように定義された関数 f(x) がある.
f(x)=\left\{
\begin{array}{ll}
1 & (1 \leqq x \leqq 2), \\
x-1 & (2 \leqq x \leqq 3).
\end{array}
\right.
いま実数 a に対して,区間 1\leqq x\leqq 3 における関数 f(x)-ax の最大値から最小値を引いた値を V(a) とおく.このとき次の問に答えよ.

(i) a がすべての実数にわたって動くとき,V(a) の最小値を求めよ.

(ii) V(a) の最小値を与えるような a の値を求めよ.

1973年(昭和48年)東京大学-数学(文科)[1] - [別館]球面倶楽部零八式markIISR
1973年(昭和48年)東京大学-数学(文科)[2] - [別館]球面倶楽部零八式markIISR
1973年(昭和48年)東京大学-数学(文科)[3] - [別館]球面倶楽部零八式markIISR
1973年(昭和48年)東京大学-数学(文科)[4] - [別館]球面倶楽部零八式markIISR