[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

1972年(昭和47年)東京大学-数学(文科)

2023.08.09記

[1] 空間に座標系が定められていて,z 軸上に 2\rm A(0,0,6)\rm B(0,0,20) が与えられている.xy 平面上の点 {\rm P}(x,y,0)で,0\leqq x\leqq 150\leqq y\leqq 15\angle{\rm APB}\geqq 30^{\circ} を満たすものの全体が作る図形の面積を求めよ.

[2] 平面上の三角形 \rm ABC において,頂点 \rm A を通り辺 \rm AB\rm AC に垂直な直線をそれぞれ hk とする.\rm Bk に関する対称点を {\rm B}'\rm Ch に関する対称点を {\rm C}' とする.ベクトル\mathbf{b}=\vec{\rm AB}\mathbf{c}=\vec{\rm AC}\mathbf{b'}=\vec{{\rm AB}'}\mathbf{c'}=\vec{{\rm AC}'} の間に \mathbf{b'}=\mathbf{b}+\mathbf{c}\mathbf{c'}=m\mathbf{b}+\mathbf{c}mは正の整数),|\mathbf{b}|=1 が成り立つとき,m\angle\rm BAC,および |\mathbf{c}| を求めよ.ただし |\mathbf{a}| はベクトル \mathbf{a} の長さをあらわす.また 0\lt \angle\rm BAC\lt\pi とする.

[3] 複素数 zw の間に w=z^2 なる関係があり,複素平面において点 z は四点 1+i2+i2+2i1+2i を頂点とする正方形の内部を動くものとする.このとき,複素平面において,点 w の動く範囲の面積を求めよ.

ただし,i虚数単位をあらわす.

[4] たがいに外接する定円 \mbox{C}\mbox{C}' が共通接線 l の同じ側にあるとする.
図(省略)のように
\mbox{C}\mbox{C}'l に接する円を \mbox{C}_1
\mbox{C}\mbox{C}_1l に接する円を \mbox{C}_2
\cdots\cdots
\mbox{C}\mbox{C}_{n-1}l に接する円を \mbox{C}_n
とする.
このとき円 \mbox{C}_n の半径を r_n として,
極限値 \displaystyle\lim_{n\to\infty}n^2r_n を,
\mbox{C} の半径 \mbox{R} と円 \mbox{C}' の半径 \mbox{R}' とを用いてあらわせ.

1972年(昭和47年)東京大学-数学(文科)[1] - [別館]球面倶楽部零八式markIISR
1972年(昭和47年)東京大学-数学(文科)[2] - [別館]球面倶楽部零八式markIISR
1972年(昭和47年)東京大学-数学(文科)[3] - [別館]球面倶楽部零八式markIISR
1972年(昭和47年)東京大学-数学(文科)[4] - [別館]球面倶楽部零八式markIISR