2024.01.07記
[3] , を正の実数とする.座標空間の4点,,,が半径 の同一球面上にあるとき,,,, を頂点とする四面体に内接する球の半径を とすれば,次の二つの不等式が成り立つことを示せ.
2024.01.07記
内接球の半径と四面体の表面積の関係式を抑えておこう.
[解答]
四面体 の体積は であり,表面積は であるから,四面体の内接球の半径 は であるから,
が成立する.
四面体 の体積は であり,表面積は であるから,四面体の内接球の半径 は であるから,
が成立する.
四面体 の外接球の中心は,
の垂直2等分面は ,
の垂直2等分面は ,
の垂直2等分面は
であるから となり,これと原点 との距離が外接円の半径1となる.よって となる.
よって示すべきことは,
,
のときに
が成り立つことである.
であるが,AM-GM不等式より
() だから の最大値は となり,
の最大値は となる.
よって
が成立し,よって
が成立する.
ここで だから
が成立するので,
を示すには
を示せば良い.
ここで AM-GM 不等式および の最大値は から
が成立するので,
が示された.
,()
とおくと
となり,その最小値は のときとなる.