[別館]球面倶楽部零八式markIISR

東大入試数学中心。解説なので解答としては不十分。出題年度で並ぶようにしている。大人の解法やうまい解法は極めて主観的に決めている。

2006年(平成18年)東京大学前期-数学(文科)

2024.02.19記

[1] 四角形 \mbox{ABCD} が,半径 \dfrac{65}{8} の円に内接している.この四角形の周の長さが 44 で,辺 \mbox{BC} と辺 \mbox{CD} の長さがいずれも 13 であるとき,残りの 2\mbox{AB}\mbox{DA} の長さを求めよ.

[2] コンピュータの画面に,記号○と×のいずれかを表示させる操作をくり返し行う.このとき,各操作で,直前の記号と同じ記号を続けて表示する確率は,それまでの経過に関係なく,p であるとする.最初に,コンピュータの画面に記号×が表示された.操作をくり返し行い,記号×が最初のものも含めて3個出るよりも前に,記号○が n 個出る確率を \mbox{P}_n とする.ただし,記号○が n 個出た段階で操作は終了する.

(1) \mbox{P}_2p で表せ.

(2) \mbox{P}_3p で表せ.

(3) n\geqq 4 のとき,\mbox{P}_npn で表せ.

[3] n を正の整数とする.実数 xyz に対する方程式
x^n+y^n+z^n=xyz…①
を考える.

(1) n=1 のとき,①を満たす正の整数の組 (x,y,z) で,x\leqq y\leqq zとなるものをすべて求めよ.

(2) n=3 のとき,①を満たす正の実数の組 (x,y,z) は存在しないことを示せ.

[4] \theta は,0^{\circ}\lt \theta\lt {45}^{\circ} の範囲の角度を表す定数とする.-1\leqq x\leqq 1 の範囲で,関数
f(x)=|x+1|^3+|x-\cos 2\theta|^3+|x-1|^3
が最小値をとるときの変数 x の値を,\cos\theta で表せ.

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