は の 3 次式で, をその導関数 で割ったときの余りは定数である.このとき方程式 を満たす実数 はただ 1 つであることを示せ.
2019.04.03記
解説:
をその導関数 で割ったときの余りをとおくと、はの、となる点を全て通る。だからもし3次関数が極大、極小をもつと仮定すると余りは定数にならなくなり矛盾する。よって、3次関数は単調増加となり、よって方程式 を満たす実数 はただ 1 つである。
別解:
をその導関数 で割ったときの余りである定数をとし、とおくと、はで割り切れるのでとおくことができる。
この両辺を微分するととなるので、となる。
さらに両辺を微分するとが得られるが、は3次式の3階微分なので定数となる。これをとおくととなる。
よってとなり,の実数解はただ1つである。
次多項式がで割り切れるとき、の形をしていることが同様に導かれる。
別解:
をその導関数 で割ったときの商をとする。
このを用いてとおくと
であるからが成立する。
余りが定数であるからであり、よってである。
よっての実数解はただ1つである。