実数を係数にもつ整式をで割った余りとして得られる整式をと表す。
(1)をそれぞれ求めよ。
(2) 整式に対して、次の等式が成り立つことを示せ。
(3) 実数に対して、次の等式が成り立つことを示せ。
(4) 次の等式を満たす実数の組をすべて求めよ。
剰余環 は複素数体に自然同型であるという話。をにどんどん置き換えようということ。
(1) 順に
(2) をで割った商をそれぞれとし、余りをそれぞれとすると、であり、
であるから、をで割った余りはをで割った余りに等しい。
(3)ド・モアブルの定理。
(4)はの解から(複号任意)となる。
をみたすが存在し、このとき(3)から
であるから、が成立し、(は整数)となる。
からを求めると(複号任意)となる。