[2] 図のように,同一直線上にない3点 ,, を平面にとり, を考える.ただし,,, とする., とおく.線分 を に外分する点を とする.さらに,点 を を満たすようにとる.
(1) を , を用いて表すと, となり, を , を用いて表すと, となる.ゆえに, と は相似であり, の面積は の面積の 倍である.
(2) 同様に に対して線分 を に外分する点 をとり,さらに点 を を満たすようにとる.このとき, を , を用いて表すと, となることから,,, は同一直線上にあることがわかる.この操作を続けて, について
から点 ,点 を順に定める.直線 と直線 の交点を とする. を用いると かつ が成り立つことが分かる.
(3) とする.このとき,上で定めた に対して, を通る の垂線を引き, との交点を とおく.このとき,
を , を用いて表すと, となる.ゆえに,
を で表すと, となる.
本問のテーマ
ピタゴラスの定理の2023年に示された新証明
2024.02.24記
ピタゴラスの定理の2023年に示された新証明
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を説明した問題である.
(ア)
(イ)
(ウ)
(エ)
(オ)
(カ)
(キ)
(ク)
ここで である.
一方,簡単な角度の計算により が の2等辺三角形であり,よって が の中点であることに注意すると, に適用した正弦定理
は,
,
,
を用いて整理することにより
と変形できる.よって(ク)より
が成立する.よって
となる.
という感じでピタゴラスの定理が証明されることになる.